『看護のための精神医学』メモ
・努力は、人がまったく認める気配がないときに無際限に続けられるものではない。
・一人で回ってる職場は、とくに努めて声をかけるようにしてほしい。
・秘密を打ち明けられそうになったら
「治療はチームワークですので、私はだけというわけには行きません。どうさても私だけというなら聞かない方がよいかもしれません、一般に後で後悔なさることがよくあるようです」
・アメリカの精神科の訓練「仕事を終えても患者のことが頭から離れないなら主治医を交代したほうがいい。心理的に巻き込まれてるから」
・広い意味の精神療法をわかっていなくて、狭い意味の精神療法に熟練した人は医師であろうと看護師であろうと、患者にたいしてかなり危険な治療者。
・「自分」が妙に意識されてる時は、よい治療を行えていない。
・どんな患者にも見捨てないことが大切。こころのなかで「この人にも私には見えない何か良いものがある。それがいつか生きるかもしれない」と念じてみる。(祈りながら接すると、それは雰囲気や表情にでる。それが相手に良い)
・面子にこだわって最初の診断を維持になって固持し続ける医者は、よい医者ではない。
・よくなった患者に、病が盛んだった頃のことを話題にしてはならない。「あんなこと言ってたのに、今ではこんなによくなって良かったネ」と言わない。
・質問にはすでに治癒力がある。(逆に破壊力もある)
・直面化は信頼関係の土台がないと行えない。自分自身を見つめさせるのは破壊的になりやすい。「ここだ」と思ったタイミングでやってみる。「なんか違うな?」と思ったらすぐやめて仕切り直しして構わない、
・安定があって患者は安心してして変化する事ができる。
・患者が今「向かい風」か「追い風」か、「無風状態」かを見極めるのは大切です。
・患者の力を弱めるのは何であるか?を考え、それを最小限にしなければならない。患者を凹ませたり、子ども扱いしたり、納得してない意見や結論を押し付けると彼らは弱くなる
・まず治療契約をちゃんと結ぶ。週に何回、一回何十分、料金、治療方法の説明という枠組みを示す
・関係が深まるほど、過去の人との関係のパターンがそこに現れる。
・治療が働くのは、治療時間以外のすべて。
「週一回」は治療が進展しやすい。その間に起こったことを話題にできる
「毎日会う」は患者についてあれこれ用事を思いついてしまい、こんなことしてられないという気持ちになるがそれに耐えること。こちらが無害でないことを伝えるやり方でもある。看護と治療に境がない
・患者が薬の作用に「賛成」すると、少量で効くようになる
薬の力でねじ伏せようとすると、大量の処方が必要になる
・「患者が変わる」のであって治療者が患者を変えるのではない。
「変化を円滑にし方向の発見を助ける触媒」を目指したい