『どこへ行こうか、心理療法』のメモ
どこへ行こうか、心理療法
・「その質問はあなたの意欲が込められてるから、その質問を忘れないよういつも持っておくと、きっといいよ」と言う。
・ヴァイザーとヴァイジーが出会い、その時に教えられる者はどんなイメージを持つか、ヴァイザーはどんなイメージを彼に与えられるかが一番重要です。ヴァイザーの現実はもうほとんど関係なくて、あとは教えられる者が持つイメージをどう伸ばしていき、臨床で役立てられるか。
・出会った関係に別れはない。これはイメージとして生き続ける、不在の他者、絆の現実としてみると、いつでも「あの人ならどういうだろう?」と想起すること。別れたなら本当に出会ってないのかもしれない。
・ネガティブな事を言っている人には
「それがネガティブであるということの本質は、それとあなたとの関係が良くないことなので、どんなふうに関係が良くないかということを考えてゆくと、答えが見つかることが多いよ」
・崩壊することで新たな境地へと開かれるし、崩壊したものはそのリソースとなる(感想
・「〜のときみたいだ」は、想起、思い出した体験を語っている。フォーカシングの体験。
・相手と自分の関係の中に精神活動があり、そこに全部投入しているから、関係がなくなるとさーっと消える。けれど余韻だけが残る。(患者さんの名前と顔を忘れてしまう時があるが雰囲気は覚えている文脈)
・「グロリアと3人のセラピスト」という録画テープ
・『心理臨床の学び方』2015
・「ね。」という応答の仕方、いいね。
・心理療法の根幹は「出会い」、だれかに「出会ったな」と感じること、とき。
・気持ちと行動をセットにして、信念と体験をセットにする。(ふと思いついた事)
・何かを探してるけど見つからなくて困ってる人に「もうちょっとゆっくりやればいいよ」という声かけは、「ボクが自分で決めるのをちゃんと待ってくれた」というやさしい体験を育む。
「早く伸びろといって引っ張ると、芽が枯れるよ」(中井久夫)ひさお
・あれから◯◯に近づけていない。鉱脈がないんだな、という表現おもしろい。堀探ろうしたり、掘り当てられたりするのはそもそもその人にそれへの鉱脈があるからという発想だと思う。
・「行ったら何かが生まれるよ」「行ってみたら何かわかるよ」と言う誘いかけは未来的。
・臨床家のいちばん大事な点は、セオリーを守ることではなく、役に立つこと。実際に役に立たなければ変えていけばいい
・自分でやってみて、新しいものが生まれてくるかを見守ってみる。
・「自分にとって大事なことはやってみろ」と「自分はどう感じるのか」ということ。
・できないことは、「そんなものだ」「それでいいのだ」「仕方ない」という感覚、境地。
・自分にできないことは仲間に頼む。
・グループの凝集性ではなく、隣の部屋にいても参加している、出たいときにでていって戻りたい時に戻ってくる、何もしなくてもそこにいることが参加していることを承認する在り方が大切なのではないか?
・「今あなたの関心はどこにあるのですか?」
自分のやりたいことに触れたら、研究でも何でもどうしてもやりたくなる。
・文字言語はふへんかに存在することを願われたものだから、自身に内在化した場合、動かないものとなる。なのでその文字言語を変化させるには、別の文字言語との格闘が必要になってくる、
・非言語精神療法は、文字言語の学習で窮屈になってる命の方にエネルギーを与える活動。
・文字言語は目的と手段がかんたんに乖離する。だから目的と手段が一致した行動は最高に健康的。
・本人の志を感じながらそれを大事にする。自分のことをポジティブにイメージ化されるよう場を作って、あとは本人に学ばせるようなイメージ。
・そろそろ「出会い」についても考えていいかもしれない
・フェルトセンスの瞬間に若干生体がかわる。
・言葉よりも「感じ」を大切にする。自由連想の内容ではなく、その感じ。
・最後まで何かしてやらなくてはいけない、というのはいらないお世話。
やれるようになるまではある程度面倒見なければいけないが、最後まで治療しなくていい。
・心に不調が現れれば、身体にも不調が現れる。
肩こりがなおれば心も生き生きしだすように。
・どこまで面倒を見るのかが大事、「余計なことをしてくれるな」というポイントに耳を澄ませる。
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