『スクールカウンセラーへの助言100』を読んだメモ
スクールカウンセラーへの100の助言
・「〜したいな」。自分の気持ちを柔らかく表現できる
・「できない」。一つ言うたびに相談者はバイオフィリアを減らしていく
・「実は」と切り出されたら、それは大切にきく。なぜならそれは本人にとっね隠された情報であり、情報の出し入れによって関係性を構築しようとしており、その多くは良い関係にしたいという願いからこの言葉は発せられるからである。
・「私はここに座るね、あなたはどこに座る?」→選択の尊重とくつろがせる表現をさりげなく出来る
・「緊張する? ここで早く打ち解けようとしなくていいからね」と
・カウンセラーは物語と一緒じゃないか!物質的現実をこれらは直接的に変えられず介入できない、けれど、今をしのぎ、未来へとつなげることもできる。しのぎ方を身につけることで開かれる可能性がある。
・内側を支えるものはあるかと聞いてみる。そして相手の重大なものがわかったら、「それはあなたにとってとても重大だね」と確認してみる。
・瞬間瞬間、今この場での自己開示
(今突然自分のことを訊かれてびっくりしたけど嬉しい」とか、「今それを聞かれてなんとなく話したくないという気がしたんですよね。どうしてかな?」とその瞬間の自分の気持ちを開示していく
・「しましょう」「しなさい」という行動教唆的なやり方は、それをやりたくない気持ちを強くしてしまう。しかし実際のすぐに出来る筋肉行動に結びつく提案は重要です
・何も現実的な動きを取らないからこそ、ただ聞いてくれるだけだから、カウンセラーに安心して不満や愚痴をいえる。(現実に動き影響する人物だと不満はいえないのである)
・成長とは、「自らの利益になるよう外界を変容させる能力が増える」こと。そして治療が成功している大きな指標はこれです。
・「こんなことを言わなくとも、本人は既に知っているし分かっているだろう」と思うことを話してみることで、相手に喜びや洞察が生まれる機会を作る
・自分の未来を、可能性を、共に見てくれる人がいる、というのは希望を与える
・同行二人─砂浜の足跡
・相手が自ら何か始めた時、手も口も出さず、そっと見守り、上手くいくといいねと願うことはそれだけでサポートとなる。治療者は熱心にやりすぎないことを覚える。今起こっている良い方向に向いているものに対して、手出しはしないで、うまく願うこともサポートととなる
・「相手の良い方向へ変化してゆく力を、セラピストは信頼する」ことがカウンセリングの理想形。
・自分も家族の一員として参加しているとき、とても力を発揮する。その意識で参加させられるように工夫するとよいかも
・相手が怒っていたら「あのことで怒っているんだろうな」と思いながら、宥めようとはせず、様子を見ながら自然な感じにしておけば、そのうち和みます。慌てず、焦らずに。
・予測の的中性は、対象関係の中でとても大事です。自分の行動によって相手のリアクションが引き起こされ、しかもそこに予測性があって、予測が的中する喜びがあって愛着が育っていく。相手が「ここだろう」と思っていることが的中すること安心感、その確かさを作っていければいいですよね。
・スクリーンメモリー
何かを隠蔽するために、直視しないようにするために、重大な話題に意識を転換してしまうこと。それは最近のことが話されるのではなく、幼き日の思い出が使われる事が多い。しかし主要なテーマは今現時点の今ここの体験なはずです。そしてこれは無意識なので本人に尋ねても分からない。
・共依存は、相手のことが好きなのではなく「頼り」にしているだけ。大抵の場合お互いのことが好きではなく、離れられないだけ。相手を必要としているけと好きではないわけだ。多くの場合憎んでいることもある。
アルコール依存症をお酒好きにすると飲む量が減る。
・長所や得意なことを伸ばす方針だと、苦手なこと不得意なこともちょぴり良くなっていくとのこと。