『セラピストの技法』読んだメモ
評価:★★★
・因果仮説にはこだわらない、ということにして、という態度で仮定として立てる
・「問題はない」「問題の人はいない」と、本気で考えているスタイル。これにより問題持続システムに介入し、影響を与える。そして「問題である」という意味性を消失させる
・対人関係の相互作用の一部としてAさんの問題が維持されている、とみる
(別の認知システムを移動させるだけという発想だな…A→B→C…つまりここには弁証法がない)
・「例外的にあなたがドジではなかったことってありましたか?」→応答→他にありますか?→相手が自分の認知を脱構築しはじめて「あれ私ドジじゃないのかも」というまではTHからは指摘しない→ほんとうですね!と相槌を打てば良い
・工夫を問う
「問題をさまざまに乗り切っている自ら」を認識してもらう。ここでもthからは指摘せず自分で気づいて貰う
・新しい認知的システムを教えるより、揺らぎを作る、ことに重点を置いている
・外在化
「『私はドジである』と考えることは、あなたを落ち込ませるのですか?」→そうです→その考えは頻繁にあなたをやっつけにくるの?→どんな姿形なの?
・認知的枠組みの肯定の前に、それの背景となるエピソードの肯定
(私は決断力がない」といった枠組み(A)をいきなりターゲットにするのではなく、その枠組みを構成している「小さなエピソードと、それへのクライエントの否定的な意味づけ」(a)を聴き出してから、それに対して、(たとえば)「慎重に考えたのですね」といった具合に肯定的意味づけをする。そして、また一つ別のエピソードを聴き出しては肯定的に意味づけする)
・あなたは今のままでいい、という前提あるリフレーミング
・変わりやすそうなところから、変えていくと波及する
・クライエントではなくセラピストのあり方を変えるのが最もシンプルで簡単なセラピーの方法であると考えます