『二月の男』を読む、そのメモ[2]

 

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・できない恐怖を、信頼に変える

 

・「いつの日か、◯◯が出来たら気持ちよくないですか?」

 

・新しい学習セットを喚起する。

通常の方法で書くことを禁じた上で、普通ではない新しい方法を求める

(例えば、両手で「左から右、右から左へ」と同時に文字を書くとことを促す)

→これは今まで来た道を断念するメタファーでもあり、新鮮な気持ちで問題を見直すきっかけになる

 

・知らないことをできること!を体験する。

 

・「まだ実現されてない力を、簡単に実行できる」ことを、Clに体験させる。

 

・潜在意識と内部探索のアプローチにより、自然とサンスカーラが溶けてゆく──印象を覚える。

答えは一人一人の中にあり、それを促すのがthの役割りか。

 

・瞑想したあとに、自分用の、課題クリアするためのスートラを唱え続けるやり方の効果がわかる。つまり潜在意識に働きかけるセルフの方法なんだなと。

 

 

・「1.7.2.5.8.8.4.6.9.10」とカウントすることは、意識に気取られず10カウントするやり方。

混乱技法においてこの10カウントは使えるかもしれない。

 

・自らの力を認識し、自分の力だとアピールする時、手助けは拒否されることがある。

しかしそれは大切なことだ、本人が本人のみでやりたいことなのである。

 

・自ら「治癒を望む」ようにさせることは重要。

問題を克服するため、そして本人の考えを確定させるため、治癒を望みますか?変化したいですか?と聞いて言質をとるようにする。するとそこに向かうエネルギーが生まれる。

 

・「手を膝に持ってきて、休めてほしいのです」

→例えみじめな気持ちを覚えたとしても、一箇所快適ならば、その楽ちんさを本人にまで広げられる。

 

エリクソンは、clの「精神的プロセスとメカニズム」を引き出し、利用している。

それは相手と話し、理解する以上に。

 

・相手の精神構造を把握し、そこに介入することで変化を促すイメージ。

 

 

・セラピストの仕事は、「促進し、変化させ、喚起させる」こと。

あるいはCl自身の内部プロセスを、自らが使えるようにする、とも言える。

 

・信じることは現実です。

6歳の子どもはなんでも信じる=それが現実となる、そしてそれは大人でさえも。

 

・何かを約束したら、将来それを守ることは本人にとってますます重要となる。

なぜなら、時間が経つほど「期待と動機」が強まってゆくからです。

 

・精神的外傷は、Clが話せば話すほど精神的外傷ではなくなってゆく

(おそらく外部化により距離を置けるようになってゆくため)

 

ダブルバインドと早口言葉の2つを使い、言いにくい事柄を話させた、または想起できなかった記憶を想起させる。

 

・「気持ちよく」、精神的外傷を再生させる

 

・恐怖感情は、般化する。

(広がってゆくのです)

 

・「あなたは信じられないくらいに賢いです」

 

・相手に「すべてを話す」アプローチは、重要です。

 

・手に答えさせる。



・「知ることを怖がらないように、私に力添えして欲しいと、願いますか?」

 

・不安は、他人との関係の中で現れます。

 

・「多くのことをあなたは自分に説明出来ないように、私もあなたに理由を説明できません」

 

・「私の言っていることは、本当のことだと、あなたは知っていますから、私のことをあなたは本当に信じます」

 

・見知らぬ人と、自らの「恐れや不安」を共有することは、重要です。

 

・「◯◯という理解の仕方をはじめてみるのはどうですか?」

 

・「小さな赤ちゃんが、物や人の価値、その必要性を正しく理解できると思いますか? 正当に評価することができるでしょうか?」

 

・「次まで泳ぎに関して努力する必要はありません。これは約束です。分かりましたか? そして泳ぎについて考える必要はありません。心配する必要もありません」

→症状療法をする際には、エリクソンが泳ぐことを禁止する。

→今やClではなくエリクソンが泳ぎを禁しした──ことになる。そして後々に『禁止を解除』することができるのです。

 

(これは赦しと許可も可能だと思われる→君がそうであることを私が赦そうという感じ)

 

・「あなたの寛大さ、親切さに対して感謝していることを分かって欲しいと思います。私のやり方で物事を進行させて貰ったことにとても感謝します。物事を私なりにすることを、あなたは、とても親切に認めてくださいました。」

 

 

・相手に敵意を向けさせ放出させることで、抵抗を弱める

 

・「他に方法があるか、見つけたいですか?」

 

・既に体験したことを前提にし、相手にその体験談を話すよう促す。求める

 

・暑くて不快ならば、冷たくて快適なものを示す。

これは相手の会話を利用し、『同格で正反対なもの』を提示すること促す。

 

催眠療法は、アストラル界で体験させてそれを現実世界に変化するのを待つイメージがある。

 

・自らを「成熟(歳上)」と感じるには、「過去の経験を客観的に要約」できることです。

そしてその成熟した経験を、周りに確認し、公のものとすることで、より成熟の感覚を強化できます。

 

 

・「あなたはそうやって◯◯に対して、どう対応してらよいか答えを見つけました。これは元々あなたが持っていた知識ですが、この部屋に来たことで、あなたのものとなった知識です」

 

・「そして突然、◯◯が楽しいことに気づきます。それはまさしく驚きの出来事です」

 

 

・泳ぎを恐れているC Lに対して、「驚き」を提供し、「楽しい事を想いを馳せる」ようにさせる。

 

・「してくださいね? きっとそうしてくださいね?」

 

・「あんなに水を怖がっていたのがなくなっています。そうですね? 水を恐れないって本当に気分が楽ですね?」

 

・恐怖は自分の一部になると、騒いだり驚いたりしない。

なぜなら成熟したとき、過去の感情的問題を客観的に、そして事務的に扱うことができるからです。逆に大喜びしたならば、それは目新しくて不安定なものなのです。

 

ドミノ理論

一つの問題が成功し対処出来るようになると、他の問題も歩調を合わせるようになる。そしてそれらを治癒していく傾向のこと。

 

・未来の擬似的オリエンテーション

これは辛い作業をする必要があるため、疲弊や重圧をClが感じることもある。

内部にある願望の能動的な関わり、といってもよい。(リトバス-理樹)

内部のリハーサルで一歩一歩、学ぶ。

 

 

・心が穏やかになったとき、直面していた問題は解決されたサイン

 

・「援助をお願いするかもしれません」

対価、支払いの安心感を与える