誰かが自分のために涙を流すこと(『86』における)

だれかが自分のために怒り、涙を流し、理不尽を睨みつける。 それがどれほどに救われるか、救われてしまうか。 その煌めくような想いを、見ていると大切なものを思い出してゆく。

 
あのね、シンはね、なんだかんだあなたに貴方達に感謝していると思うよ。顔には全く出さないけど。じゃなかったらこんなにも何度も何度も思い出さないよ そしてシンは、初雪だ……。そうか、そうだったんだな。 懐かしい人のために──

 
polyphonyな記憶。 多くの声が、多くの人が、あなたを、わたしを導いてゆく てもシンも、初雪もその声はネクロフィリア的なんだ(涙